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八丁堀の牛タン居酒屋のブログ・・さんま不漁、その4

2019/12/05

前近代的な日本漁業の根本的な改革が急務


ここまではサンマ側の事情を紹介したが、次は人間側の
事情を見てみよう。


つまり、外国漁船は獲りすぎなのか、という問題である。


ちなみに最新のデータ(’18 年)では、サンマ漁獲量の
世界ランキングは1位台湾(18万t)、2位日本(13万t)、
3位中国(9万t)。


水産分野で長らく現地取材を続けているフリーライターの
松岡久蔵氏によれば、ランキングの数字以上に、中国の胃袋
のサイズは飛び抜けているという。


  「サンマが安くておいしいと台湾でブームになり、
’80年代からサンマ漁を始めました。それが中国にも輸出
されて広がり、’10年代に入ると中国も自前の漁獲量を伸ば
していったんです。


中国の漁獲9万tに加えて、共産党黙認の違法漁船が獲る5万t、
さらに台湾からも大量に買い付けていて、中国は実質30万tを
消費しています」  


最盛期には58万tを誇った日本のサンマ漁獲量はいまや激減
しているが、当時は日本しかサンマを獲っていなかった
だけのこと。


ライバルの増加とともに漁獲量が減るのは当然の流れか。  


しかもこうした外国漁船は大型で遠い公海上での操業に対応
する先進的な装備を積んでいるが、これに比べて我が国の
漁船は貧弱そのものだ。 

「中国や台湾は500t以上の大型漁船を繰り出し、その後ろに
は冷凍船が控えています。


一度の漁で大量に獲ってすぐに冷凍し、そのまま1か月ほど
洋上にいて漁を続けるんです。


一方、日本のサンマ漁は日帰りを想定しているため、多くは
中小型船で、生鮮販売を目的としているため、一度に獲れる
数も限られています」(松岡氏) 


 つまり、日本の中小型漁船は日本近海でしか操業できない
が、中国や台湾の大型船は、日本近海を飛び越えたさらに
東の公海上で大規模に漁をできるというわけだ。