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八丁堀の牛タン居酒屋のブログ・・さんま不漁、その2

2019/12/03

サンマ不漁の原因は、本当に中国の乱獲か?


前年同期比13%の異常事態に


サンマの記録的な不漁が連日話題になっている。

スーパーでは一匹500円を超える値札が立てられ、
庶民の味と親しまれたサンマはもはや高級魚である。


なぜサンマは獲れなくなったのか……。

専門家に話を聞いた。 


サンマ不漁の原因は、本当に中国の乱獲か?

落語の演目「目黒のさんま」や、「秋刀魚が出ると
按摩が引っ込む」ということわざがあるほど、古くから
親しまれてきた秋の味覚が、今年は空前の不漁の真っ最中だ。

 

水産庁が発表した今年10月9日までのサンマ漁獲量は
7060tと前年同期の13%にとどまり、過去最低を記録した。


例年、8~11月には北太平洋から日本近海にサンマの群れが
やってくるのだが、それが秋になっても一向に音沙汰
なしなのだ。  

この“下手人”としてやり玉に挙がっているのが、中国や
台湾の漁船による大量捕獲。日本近海に来る前のサンマを
彼らが公海上で捕獲するため、日本にほとんどやってこない
という論調が、連日メディアを賑わせている。


 だが果たして、サンマ不漁の原因は、本当に外国漁船に
よる乱獲なのだろうか。


その真相を探るべく、かつて水産庁在籍時代に諸外国との
タフな漁業交渉で勇名を馳せた小松正之氏に聞いた。


 「日本は’03年からサンマの分布調査を行っており、
日本近海から西経165度までの北太平洋海域における資源量は、
今年は142万tと推定されています。