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八丁堀の牛タン居酒屋のブログ・・さんま不漁、その1
2019/12/02
サンマ記録的不漁、近海産漁獲量は前年の0.06%
記録的な不漁は漁業者の経営の打撃になる
サンマが記録的な不漁だ。
水産庁がまとめた9日までの漁獲量は7060トンと
前年同期の13%にとどまり、過去最低だ。
鮮度が良く人気がある日本近海の水揚げは、前年同期の
0.06%とほとんどない。
産地では漁業のほか加工など産業の裾野が広い。
経営に打撃を受けた事業者の資金繰りなどを支える
取り組みも始まった。
例年8~11月に日本近海に来るサンマの群れは、秋に
なってもみられない。
9日までの近海の水揚げ量は19トンと、3万トン近く
とれた前年同期を大きく下回る。
豊洲市場(東京・江東)の卸値も前年同期の2倍以上だ。
不漁の原因として海洋環境の変化が指摘される。
サンマは冷たい海を好む。北海道沖の海水温が高く、
近寄りにくいようだ。漁場の中心は日本から離れた
公海で、9月には遠い海域まで出た漁船が沈む事故も起きた。
漁業情報サービスセンター(東京・中央)は、10月
中旬以降、日本近海でサンマが近づくと予測する。
「ここ数日ようやくサンマに脂が乗ってきた」(根室漁業
協同組合)との声もある。
ただ前年(約12万トン)ほどの漁獲はなお見込みにくい。
全国さんま棒受網漁業協同組合(東京・港)の八木田
和浩組合長は「天災級の大不漁。漁業者の自助努力では
限界だ」と訴える。
産地では漁業者の経営を支援する取り組みが始まった。
北海道信用漁業協同組合連合会(札幌市)は2日、入漁料の
支払いなど漁業者の資金繰りを支える融資制度
「道東さんま不漁緊急対策資金」を創設した。
水産庁も漁業者や食品加工業者を対象に、輸入原料を確保
しやすくしたり資金融通を受けられたりする枠組みを整えた。